暗号の基礎を学ぶ
情報セキュリティ分野で暗号は避けて通れないキーワードです。
現在、暗号は意識することなく生活の中で使用しています。
しかし、なじみのない難解なものというイメージではないでしょうか。
図解雑学シリーズはその名の通り、図を多用して丁寧な解説が特徴です。
新しい技術を学びたい場合に、とっかかりとして読むには有用でしょう。
暗号を知る上で必要となる暗号の歴史、主要暗号の解説、暗号の仕組み、解読方法といった知識がコンパクトにまとまっています。
本書の目次
- 暗号の基礎と歴史
- 現代暗号の始まり
- 公開鍵暗号の登場
- 応用暗号理論
- 社会を支える暗号技術
- これからの暗号理論
暗号の役割
暗号の主な役割は2つあります。
- 守秘:情報を秘匿して漏洩を防止
- 認証:相手を特定して正当性を確認
情報の改ざん(内容を変更すること)を防止
現在の主要な暗号はRSA、AES(Advanced Encryption Standard)、ECC(Elliptic Curve Cryptography:楕円曲線暗号)があげられます。役割を果たすために時代とともに暗号は進化して、新たな暗号が登場するでしょう。
主要な暗号の理解を深めつつ、新しい暗号技術を理解できるように備えたいと思います。
まとめ
刊行日は2003年と古いですが、暗号の基礎を学ぶにはうってつけの良書だと思います。
これから暗号を学ぶ、暗号を再確認するといった目的にオススメです。
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