初のサブタイトル
戦略思考トレーニングシリーズの第3弾。初めてサブタイトルがつきました。
特に構成が変わったわけではなく、今までと同様に全51問のトレーニングが用意されています。
本書の目次
- 脳を柔らかくするウォーミングアップの章
- 謎を受け入れる心を磨くの章
- ニュースを見ながら発想を盗むの章
- 違う仕事をしている人の「目」を借りるの章
- 外国の常識は日本の非常識の章
- 左脳を鍛えて原因を分解するの章
- 知識を増やせば常識も広がるの章
- 発想をもう一段ジャンプする訓練の章
- クールダウンしながら柔らか頭を持続させるの章
出題されている問題から興味深かったものを少し引用してみます。
(問題)
従来のハイビジョンの4倍の画素数がある4Kテレビ。シャープ、ソニー、東芝の3社は家庭用テレビの分野で市場拡大にしのぎを削っています。さて2013年7月時点で唯一家庭用4Kテレビに参入していなかったパナソニックは、実は別の分野での4Kパネルのビジネスチャンスを優先していたようです。パソコンのモニターサイズの4Kタブレットをある分野に導入しようとしているのですが、その分野とはいったい何でしょうか?
(問題)
Googleなどのネット企業ではなりすましを防止するために、人間でないと読めない、ぐにゃりとした文字を再入力させることで自動プログラムによるハッキングを排除しています。さてこの再入力の仕組みはGoogleの推進するもうひとつのプロジェクトである電子図書館の推進に再利用されています。どのように再利用されているのでしょうか?
ハイペースな刊行
冒頭で述べたように本書でシリーズ3冊目になりますが、短期間で次々と刊行しています。
- 2013/04/15:戦略思考トレーニング
- 2013/08/09:戦略思考トレーニング2
- 2014/04/15:戦略思考トレーニング3 柔軟発想力
そのためかわかりませんが、正直なところ大分トレーニング(問題)の質が落ちているように感じました。
これは単純に直近の話題が多くなってきたため、私がすぐ答えがわかったものが多かっただけかもしれませんが。
全2作『戦略思考トレーニング』『戦略思考トレーニング2』に比べると読了後の満足感は少なめでした。
次の刊行では、「なるほど!」と感心するような問題がたくさん収録されるのを期待して待ちたいと思います。
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