インバスケットは、アメリカで生まれたバーチャルビジネスゲームです。
紹介する本書は、鳥原さんの著書である「インバスケット思考シリーズ」の第一弾になります。
インバスケットって何ですか?
インバスケットとは未処理箱のことで、その中に入っているたくさんの未処理案件を制限時間内に適切に処理するゲームです。
著者の鳥原さんも本書で以下のように述べています。
本書は、インバスケットとはどのようなものか体験していただくことを目的としています。そのため、解説に用いる言葉も専門用語などをあまり使っていません。また、実際のインバスケットの解説は内容があまりに広範囲に及ぶため、本書は入門書という位置づけで、基本となる内容にしぼって解説しています。
説明に偽りなしで、とっつきやすい内容となっていてスイスイ読み進められると思います。
本書の目次と構成
- 序章 インバスケット思考とは
- 実践問題 みあの「はじめてのインバスケット」
- 終章 さらなる可能性を秘めたインバスケット
序章では、インバスケットの意義や目的、実践問題でのルールについて説明しています。
終章では、インバスケットの活用法について述べています。
そしてメインである実践問題では、とある洋菓子会社の中堅社員であったのに突然店長に任命されてしまった青山みあになりきり、店に関する全20案件を60分で解決することになります。
こんな方にオススメです
課題や作業で時間をかければ処理できるが、期限ぎりぎりの状況でも同じパフォーマンスを発揮できるようにしたい社会人の方。
実際に企業で管理者向けの教育ツールとして採用されていて、実践的な演習になると思います。
ですが、あくまでも入門書でこれ1冊でインバスケットをマスターしたわけではありません。そこはご注意を。
社会人にならないと遭遇しない状況を想定しているので、学生がなんとなく読むのは向いてないかもしれません。
しかし、意欲のある方なら学生でも役に立つ内容で決して無駄にはならないと思います。
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