車載セキュリティがテーマ
本日(12/1)、ウインクあいち(愛知県産業労働センター)で開催された2014年度 第4回 ASIFスキルアップセミナーに参加しました。
【テーマ】
「車載セキュリティの動向」【セミナー概要】
自動車では安全性、環境性、利便性の追求により、近年の車載システムは車内の電子機器(ECU)だけではなく、車内外の多くの電子機器と無線通信などにより接続され、車載システムへの攻撃に対する脅威が増してきています。
本セミナーでは、そうした攻撃などへの対策である車載セキュリティの現状、および今後の展望について、ご講演いただきます。
最近のホットなキーワードである「車載セキュリティ」に絡む内容だけあって、空席はほぼなく定員以上の参加者がいたように見えました。
耳に飛び込んできたセミナー参加者の会話や参加者の荷物などを見ると、遠方からの参加者も結構いたようです。
ASIFとは
ASIFは車載組込みシステムフォーラム(Automotive Embedded System Industry Forum)の略称です。
東海地区の車載組込みソフトウェア産業を発展させることを目的として、2008年4月1日に設立されました。
自動車に関連した各種セミナーを頻繁に開催したり、基本知識や最先端技術を対象にした勉強会(ASIF会員限定)を実施したりして非常に活発な活動をしています。
3名(3社)の講演
- 「自動車サイバーセキュリティ対策の考え方と適用事例」
NEC(日本電気株式会社):川崎 寿之氏 - 「車載セキュリティの考え方と機能安全と連携したアプローチ」
ルネサスエレクトロニクス:山梨 晃氏 - 「つながるクルマのサイバーセキュリティ」
株式会社デンソー:花木 孝史氏
近年、自動車の世界では「機能安全(ISO26262)」というキーワードで、安全に対する取り組みに力を注いできました。
さらに、自動車もネットワーク接続されることが主流になりつつあり、安全だけでなくセキュリティ対策も避けては通れなくなってきたのです。
セキュリティ対策としては、標準の「セキュア開発(ISO15408)」があるのですが、自動車への適用は不足部分があることがわかっています。車は特に人命がかかっていますので、不足部分がないようきっちり整備する必要があります。
そこで、自動車に特化したセキュリティ対策の作成が業界に求められているという図式です。
講演では各社のセキュリティに対する考え方や取り組みが発表され、車載セキュリティへの関心の高さおよび真剣な取り組み姿勢がよくわかりました。
今後も同じようなテーマのセミナーは開催されそうなので、積極的に参加していきたいと思います。
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